銭ゲバ

2009年2月2日 読書
銭ゲバ  ジョージ秋山


あらすじ(ウィキより)
長野県松本市で生まれ育った蒲郡風太郎(がまごおり ふうたろう)は、左目に生まれつき醜い傷が有った。父親は最低のろくでなし、母親は気だては良いが病弱。それゆえ家庭は極貧で、ときには5円の金も無いほどであった。

貧しいながらも懸命に生きてきた風太郎にとって、心の支えとなっていたのは、母親と風太郎に優しく接する近所の青年であった。しかし、治療費が払えない母は病死、自暴自棄になった風太郎は盗みに走り、それを咎めた青年を手にかけてしまう。

それを機に、風太郎は生まれ故郷を飛び出し、成長して大企業の社長一家に取り入って、陰で金銭の為に殺人を繰り返すことになる。遂には、社長一家を死に追い込み、企業の乗っ取りに成功し、政界進出も果たす。しかし、栄耀栄華を極めた風太郎は、誰もが予期せぬ末路を辿ることになる。




読んだズラ。



ここまで暗くディープな漫画が1970年の週刊少年サンデーに掲載されていた事がまず衝撃です。
貧しくても、明るく生きる。これが少年漫画のモットーだと思っていましたから!
ポジティブな貧乏話は、よく漫画やドラマの題材として扱われますが、ここまでネガティブ貧乏漫画は、はじめてです。

文庫で再販された上下巻の完結を読みましたが、特に下巻、終章その四からのコマ割りと構成、少なめながらも厳選された言葉とカットは圧巻でした。
映像や文章のみでは伝えられない漫画の価値とは、こういう部分にあるのではないかと思います。

本当の幸せとは何かを深く考えさせられるお話です。


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