ロマンスドール

2013年6月27日 読書
「百万円と苦虫女」や「ふがいない僕は空を見た」等の映画監督 タナダユキさんが書かれた小説。タナダユキさん、少し女優業もされていたかなりの美人さんです。天は二物も三物も与えちゃうんですね。

ロマンスドール  タナダユキ
美人で気立てのいい園子に一目惚れして結婚した僕が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人。平穏に過ぎていく日常のなか、僕は仕事にのめり込み、あんなにも恋焦がれて結婚したのに、園子とは次第にセックスレスになっていった。いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。純愛と性愛とドールが交錯するラブストーリー。

さらりと読めてしまいました。
仕事のダッチワイフ造形の流れから、主人公が一目ぼれして勢いよく付き合う過程も楽しく、言葉のチョイスは難しくないんだけれど深い事がライトに書かれていたり。
結婚歴5年以上の人が読めば共感する部分も多々あるんじゃないかと思います。
切なくハートある物語でした。良かったです。
ミニシアター系の映画がお好きな方は楽しめそうな小説だと思います。
あの日の僕らにさよなら 平山瑞穂
桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に……。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとは――。交錯する運命を描く恋愛小説
Amazonより

中二病をこじらせて大きくなったような主人公。
まぁ私も人の事は言えないんですが。
思い出しただけで声をあげて走り出したくなるような恥ずかしい過去を上手く調理してくれています。若気のスパイスも加わり更に痛辛味となっております。
他人にとっては、何やそれ!しょうもなー。な出来事であっても、本人にとっては、とても大切な印象深い出来事や瞬間であったり。
人は結婚や交際する相手によって大きく人生が左右されたり。
あまイタずっぱいながらも、最後は前向きになれるような物語です。
バブル世代の人と違って、華やかな事はちっともとなく。
高校生の時は、女子大生ブーム。
いざ女子大生になってみたら女子高生ブーム。
そして就職の時は、就職氷河期と呼ばれた時代を生きてまいりました。

そんな中でも黄金期と共に生きてきたと呼べるものがあります。
それは、ゲームです!
そんな時代を生きてきた30代のゲーム好きの方なら、ハマってしまう漫画をご紹介いたします。

ハイスコアガール 押切蓮介

主人公のハルオくんの小学生時代からのお話です。ストⅡのガイル使いからはじまります。ゲームと共に成長していきます。
ヒロインは才色兼備のお嬢様ですが、ゲーム大好きで無口なツンデレ。家でのゲームが許されず、秘密でゲームセンターに通います。
恋に「待ちガイル」なし。恋愛の方もゆっくりスタートしていきます。
アーケード、コンシューマー共に懐かしの名作がたくさん出てきますよ~!

1993年に世界初の3D格闘ゲーム「バーチャファイター」が登場した時の衝撃を忘れていない男性の皆様、どうぞ今すぐ本屋さんへ。
男性だけでなく、クリスマスシーズンにカラフルなベルを見ると、どうしてもツインビーを思い出してしまうような女性の方にもオススメしたいです。
シューティングは、やっぱり縦スクロール派です。
僕の心の埋まらない空洞 平山瑞穂

自分が軽蔑していた類の人間に、いつの間にか同調していくお話。
ドロドロとした人の感情と自意識の強さがとても恐ろしいのですが、気になっていっきに読めました。心情の描写に引き込まれました。
決して、気分の良い作品ではありません。
誰でも自分が正しいと思うところがあって、人との折り合いをつける難しさをしみじみ感じる作品でした。

いい大人で心の空洞が埋まらない方、どうぞ。

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逃げる大根

2013年5月15日 読書
『逃げる大根』 根菜農家うめまま

書店で、思わず声がでてしまいました。
面白すぎます。
大根がとにかく逃げまくっています。
犬に追いかけられたり、時にはサッカーしたり。

こんなの大好きすぎます!

逃げるようにiPhoneより更新

新月譚

2013年5月4日 読書
やっぱり、どうしても毎回外に出る度に人に道を聞かれる今日このごろ。
先日、カフェで本を読み耽っていると、「すいません。このお店の営業時間教えてもらえます?」と肩を叩かれ、ついに営業時間まで聞かれちよゃったよと半ニヤケ状態で「ちょっと営業時間は、わからないんですが良かったら聞いてきましょうか?」と私。
「いや、そんな、いいです。店員さんに聞いてきます。」と尋ねた彼女も半ニヤケ。店員さんに聞きにいって、営業時間伝えて下さいました。
その情報、今一番知りたかったです。笑
帰り際も挨拶なんとなくしたり。

その時に読み耽っていたのがこちら
『新月譚 貫井徳郎 』
新月譚「しんげつたん」と読みます。「まんげつポン」では、ございません。
名前だけでも覚えて帰って下さいね。
ネタバレになってしまいますが、頭も良くナイスボディなのに、父親に顔が似てしまい、女の体に男の顔が着いてるような滑稽な容姿の女性が主人公です。美しいとは、決して言えない彼女。はじめて男の人を愛するようになります。ですが、唯一の親友だと思っていた女性に彼を奪われ、悲しみのあまり、大胆な整形手術をします。

男性作家さんなのですが、名前を見ていなければ女性作家?と思ってしまうくらいに、女性の心理描写が絶妙です。

単発的な付き合いは特に容姿がものをいってしまうのも事実。
余談ですが、年末に某宝くじ売り場を通りかかった際に、美人の売り子さんには行列ができていて、そうでない方の前はガラガラ。女性の私も、なんだか美人から購入した方が当たりそうな気持ちになるし、美人から購入したい男性達の心理もわからなくないです。しかし、いくらなんでも露骨すぎる男性達に現場を見て引いた記憶が蘇りました。
ちょっとしたホラーより、ずっと恐ろしい顔面格差社会。
整形して美しくなった彼女を見て周りの人間の態度も急変します。

頭も良く、美貌も手に入れた彼女。
果たして、彼女は幸福を手に入れる事ができるのでしょうか。
長編小説でしたが、さらりと読めました。

そうそう、冒頭で書いたカフェで私に営業時間を尋ねてくれた女性ですが、とても可愛らしい人でした。私が男性だったら、今日は一日いけそうな気がすると思っていたかもしれません。笑

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小学校高学年に入ってから、随分と大人な話し相手になってくれる息子。
名作の冒頭を覚えるのが趣味の息子に、「最近、少し行き詰っているので、こんな時にぐっとくる名作の冒頭を暗唱してよ。」なんて言ってみると夏目漱石の「草枕」を暗唱してくれました。

草枕 夏目漱石

山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角かどが立つ。
情じょうに棹(さお)させば流される。
意地を通とおせば窮屈(きゅうくつ)だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高こうじると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟さとった時、詩が生れて、画えが出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両隣りょうどなりにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

さすが漱石先生。
やっぱり名作の冒頭には、人の心を掴む要素がギュっと凝縮されていますね。
「草枕」って現代版なら、どんなタイトルになるんだろうと、話が大喜利みたいな展開に。枕だから「テンピュール」?ん??「テンピュール」だと旅寝感とか、ちょっと侘しい感じは出ないし、ちょっと高級すぎるかなぁ・・・。
では、「低反発」はどうだろう。「低反発」だと、ちょっと意味ありげで、テーマの非人情とは、かみ合わないかも・・・。
じゃぁ「テンピュールタイプ」で なんて話が合致。
やっぱり、「草枕」は「草枕」なんですよね。笑

ひらいて

2013年2月23日 読書
『ひらいて 』 綿矢りさ

最近、綿矢りささんの作品を3冊続けて読みました。
自分の為になる作品だったのかと言われると、為にはならないんだけれど、とにかく面白かったし、続きが気になったという事です。
読んだ3冊は「かわいそうだね?」「勝手にふるえてろ」「ひらいて」です。その中でも、この「ひらいて」が一番突き抜けていたし、映画になれば面白そうと思った作品です。

綿矢さんの作品は、女性の痛い部分が色濃く描かれていて、なかなかの妄想族な私も共感できる部分があったり、なんかこんな子クラスにいたなとか、ときめかないメモリアルが色々と蘇ってきました。「○○君に近づいたら殺すから!」なんて言われた事も思い出したりして。私も一度でいいから、人にそんな事言ってみたい。当時は、ちょっと羨ましいと思ったり。若い時って色々と痛激しいです。女性の友情も男性が入ってくると、驚きのモロさ。(アタックみたいに言ってみた。)
あるある!とか、こんな子いたいた!とか、楽しみながら女性に読んで頂きたいですね。「かわいそうだね?」は、我慢に我慢を重ねたあげく結局、焼きそばバゴォーン!になってしまう女性にも、ぜひぜひオススメです。
他の綿矢さん作品も近いうちに読みたいです。

iPhoneより更新 かわいそうかな?

ネガポ辞典

2013年2月22日 読書
今日は、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換できる『ネガポ辞典』の話題になり、本は出版されていたのは知っていましたが、アプリがあるよと教えてもらってダウンロードしました。
内向的な私は『内向的』を調べてみますと
1.おしとやか
2.落ち着いている
3.自分の世界を持っている
内向的という負の要素を嬉しい言葉に早速変換してもらえました。笑

★ネガポ辞典 iPhoneアプリ
https://itunes.apple.com/jp/app/negapo-ci-dian/id443101381?mt=8

以前、小学校の教師をしていた先輩が、通知表には、書いてはいけない言葉があると。絶対にネガティブな言葉は書いてはいけない訳です。
『落ち着きがない』と書きたいけれど書けないので『元気がある』と言い換えてみたり。『何をするにも、とろとろしてる』と書きたいけれど『マイペース』と言い換えてみたり。通知表を書く前には毎回悩まされると。「ネガティブな言葉を、ポジティブな言葉に置き換える辞書が欲しいわ。」なんておっしゃってました。
通知表を見るときは、そんなポジティブに託されたネガティブな裏の意味まで、汲み取ってもらえると嬉しいなと。だから私は、通知表を見るときは注意しながら真意を読み取りたいなと、拝見させて頂いております。笑
では、疲れた 頑張ったので、今日はこの辺で。
どうぞ良い週末を。

内向的におしとやかに iPhoneより更新

レモン哀歌

2013年2月19日 読書
「僕、レモン哀歌が凄く好きやねん。かっこいいわ。」と高村光太郎のレモン哀歌をよく暗唱してくれる息子。
病に倒れた妻を生涯かけて愛し抜く詩やよ。小学生にしては、渋いんと違う?と思いつつ、芽は摘まないようにと、ふむふむと聞いてます。
恥ずかしながら、きちんと智恵子抄も読んだ事がなく、こういう機会をチャンスにして読まなければと思います。
智恵子抄より『レモン哀歌 』 高村光太郎

そんなにもあなたはレモンを待つてゐた
かなしく白いあかるい死の床で
私の手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱつとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
かういふ命の瀬戸ぎはに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
あなたの機関ははそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光つレモンを今日も置かう

iPhoneより がりりと更新

とんび

2013年1月15日 読書
重松清さんの「とんび」ですが、重松作品の中では、かなりコテコテだなぁと思いながら昔に読んだ一冊でした。
この度、ドラマ化という事でどんな感じに仕上がってるんだろうと、ドラマ版とんびの1回目を見てみました。

内容は、妻に先立たれた主人公のヤスさんが、男手一つで子育てをしていくというお話です。

無骨で男気があって、なかなか素直になれないヤスさん役に、内野聖陽さん。私が小説を読んで想像していたヤスさんよりも、ずっと男前でした。笑
この内野聖陽さんクラスの役者さんのポジション。無骨で男気キャラの似合う役者さん、今は内野さん世代の役者さんが数名思い当りますが、あと5年くらいしたら一体誰がこの枠に収まるんだろうか・・・なんて。
奥さん役の常盤貴子さんは、しおらしく美しく。うっとりでした。

ヤスさんが奥さんの事が大好きすぎて素直に接する事ができない部分がうまくドラマ化されていて、微笑ましかったです。

小説も読み直してみたいです。
重松清作品にハズレなし。

麻生久美子さんの新ドラ「泣くな、はらちゃん」も気になります。
久しぶりに日本のドラマも見てみようかな。
薄毛の品格&吉田敬のぶつぶつ
ブラックマヨネーズのお二人の書籍が、ズボリ!(これが言いたかった)お求めやすいお値段で文庫本になりました。

「ブラックマヨネーズ吉田敬のぶつぶつ」吉田敬
「薄毛の品格」小杉竜一


吉田さんの方は、マンスリーよしもとのエッセイが一冊になっています。
私は、吉田さんのエッセイ目当てでマンスリーよしもとよく買っていたので、ページをめくると当時の自分の事とか一緒に思い出したりします。

小杉さんの方はクールトランスという雑誌のエッセイを一冊にしたようです。
こちらは、はじめて読むので楽しみです。

ぶつぶつの人も、つるつるの人も、フサフサの人も、そうでない人も、通勤通学のお供にいかがでしょうか。

ニヤニヤしながら読みたいと思います。
窪美澄さんの3作目が発売されました。

1作目「ふがいない僕は空を見た」2作目「晴天の迷いクジラ」どちらも夢中にさせてくれました。

そして3作目
クラウドクラスターを愛する方法  窪美澄

中編と短編が一冊になっています。

3年付き合って同棲した彼が大晦日の晩に家を出ていったところから、お話がスタート。今回も心がちくちくしたり、もやもやしたり、人間の嫌な部分の描写を絶妙に魅せてくれます。怖いもの見たさのような気持ちで、どんどん読みたくなってしまいます。

他人が傍で嫌悪感が走るような事をしていると、人のふり見て我がふり直せで済むけれど、家族や親せき、恋人の場合、すぐに縁が切れない人ならどうするか?口に出すか飲み込むか、これからどう向き合うか、どう付き合っていくかがテーマのような気がします。
本書の2作目「キャッチアンドリリース」は子どもの視点から見た大人の姿がまた絶妙です。

プラズマクラスターは、シャープだけですが、クラウドクラスターって一体何?何を指しているの?そんな気になっちゃった方はぜひ読んですっきりしてください。なるほどと思わせてくれるタイトルです。

1作目の「ふがいない僕は空を見た」は今週17日土曜日から劇場公開されます。
なんと!ナカダユキ監督です。できる事なら観に行きたいなぁ。
ブッダがせんせい

ブッダの教えを優しく丁寧に説明してくれる子ども向けの本です。
ですが、大人が読んでもふと気づく事があったり、あたりまえの事を忘れそうになった時に、また手に取りたくなるような一冊です。
リビングに置いておきたいです。

イラストもとってもかわいらしくてツボに入りました。

ボーイズ・オン・ザ・ラン

最近は海外ドラマばかりで、全く日本のドラマは観ていませんでしたが、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がドラマ化されて毎週楽しみにしてます。
初めは、丸山くんのような男前が田西役なの?違和感あるわなんて思っていたんです。でも見出したらジャニーズ事務所は、これOKなの?って気になってしまうくらいの迫力ある演技で田西役に挑まれていて、すっかり魅力されております。
デ•ニーロモヒカンもなかなか。
ドラマのラストは原作通りになるのかも気になるところです。

そして、また原作が読みたくなって一巻から、ゆっくり読み直しています。
好きです。

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陽だまりの彼女

2012年6月21日 読書
陽だまりの彼女

面白いと教えてもらったので読んでみました。
2人の甘く優しいストーリーに引きこまれてスグに読むことができました。

若い頃なら読み流していたかもしれませんが、今だからこそ、心に効くものがありました。
勇敢な男の子にけなげな彼女。
こんな2人は、いいな。

優しい気持ちになれる一冊でした。
感謝。(^人^)

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実は時間をつぶしています。笑

23時から、デスパレートな妻たち(BSプレミア 23時15分〜)、そしてマイケル・サンデル教授の究極の選択(BS1 23時〜)の放送があるんです。
HDにW録画機能がついていて、こんなに良かったと思う日は、はじめてかもしれません。

またマイケル・サンデル教授の講義が見たいわ~と、ちょうどハーバード白熱教室講義録を読んでいたんです。
何気にネットを見ていると今夜(8日)放送があるみたいです。嬉しい!
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard.html

☆自分メモ
6月16日、23日(土)[Eテレ]午後2時~午後3時
[マイケル・サンデル 5千人の白熱教室]を放送

それでは、皆様良い週末を~。

んーーーーーーーーージャスティス!!

お茶でも入れて準備しよ。
マイケル・サンデル教授に名前を聞かれたい病。
中村航さんの新作を読み出してます。
他の作家さんの時には、あまり感じない事なのですが、航さんの作品はいっきに読むのがもったいない。いつもそんな気分になります。
大好きなも食べ物をのを味わって少しずつ食べるような感覚です。
寝る前にまた少し読みます。
航さんの言葉のチョイスと優しくてあたたかい文章好きだなぁ。

読み終わったらまた感想を書きたいと思います。

では、星に願いを、月に祈りを☆

レッツ感動!

2012年4月20日 読書
4月はイベント目白押し。
対人苦手な私は、服の内ポケットにアルコールを忍ばせたい今日この頃です。

新学年初の参観と懇談に行ってきました。
教室の後ろで授業を眺めておりますと、一番後ろの席の男の子の教科書のラクガキが目に入りました。
指からビームは出てるわ、頭はモヒカンになってるわ、なんだかツボに入ってしまって笑い出しそうになったので両手で顔面を押さえたら余計に笑いがこみ上げてしまって一人うぐうぐなって困りました。

参観は国語の授業。

教科書のお話は、重松清さんの「カレーライス」。
重松清さんは好きな作家でもあり、宿題の音読も楽しく聞いています。

そういえば「最近、感動して泣いたのはいつですか?」と聞かれて、感動して泣いた事って思い出せないくらい昔ですと伝えると、「じゃぁ、感動して映画館で泣いた映画は?」と聞かれて「映画館で泣いた事ないです。」と答えたら、「感動しない人じゃないですよね?」と聞かれたので「私は泣いた事はない(中森明菜みたいに)って言わないけど感動する時はすると思います。たぶん人並み程度には・・・人並み以下かなぁ・・・。」んーーーー。どうでしょう。

泣く理由としては色々と種類があって、感動ももちろんそうですが、悲しい時、くやしい時、思いが伝わらない時、父ちゃん情けなくて涙出てくらぁ・・(あばれはっちゃくより引用)、たまねぎを切った時等々。

そして私が泣く理由として一番多いのが「笑い泣き」です。
おかしくて泣く。これが最多だと思います。

ですが、そんな非情?な私が感動して泣いた作品がこちら・・・。

「きよしこ」 重松清

ここでやっと国語の参観とつながりました。
(前フリ長くなってすいません。)

ずいぶんと昔に読んだ本なのですが、心の芯が揺れるように感動したのを思い出しました。
寝る前に読むと、枕がべちょべちょになるかもしれません。

感動に飢えている方、感動したい方はぜひに。

魂が震える良いお話です。
また取り出してきて、久しぶりに読んでみたいと思います。
晴天の迷いクジラ  窪 美澄

これはエロ小説ですか??なんて思いながら読み進めていくうちにどんどん引き込まれていった前作でデビュー作の『ふがいない僕は空を見た』が、とても面白くてぜひぜひ読んでみたいと思っていた窪 美澄さんの2作目です。

疲れ果てた末に死を意識した3人が向かう場所とは・・・。

過労と失恋で心が病み心療内科に通う倒産寸前のデザイン会社に勤務するの青年。大きく暗い過去を抱えるデザイン会社の女社長。母親の過度の拘束と束縛に苦しむ少女。

読み始めて30ページ目くらいで、もうすでに話が重いんですけど・・・・・。なんて思いながらも読んでしまったⅠ・ソラナックスルボックス。
なんだか胸がいっぱいになって休憩してから残りを別の日に読みました。
あとはいっきにダダっと読めてしまいました。
前作もそうでしたが、描写が絶妙にリアルなんですよね。
今回もまた、世界に引き込まれてしまいました。
自分の方向性を見失いそうな時に読んでみるとスッキリとした気分になる本かもしれません。

ふがいない僕は・・・は映画化されるらしいですね。こちらも楽しみです。

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