アカペラ

2009年4月30日 読書
定期的に図書館に通っています。
前の夏からの目標は、この山本文緒さんの「アカペラ」を借りる事でした。
予約すればいいじゃない。とお思いでしょうが、今まで一度も図書館で本を予約した事がないんです。
予約するのも取りに行くのも面倒だというのもあるんですが、なければないで、まぁいいかと思えるという事と、誰かが読んでるんだなぁ。人気あるねぇ。また来ます。なんて自分の中で解決。
ないのもまた次の楽しみという事で。
本に巡り合うのも、一種の出会いだと思っています。
この本を借りる代わりになければ違う本に出会えたり。
なければないで今日もないねぇーなんて思い続けて、ついに10ヶ月。
棚にならんでいるのを発見して、思わずニタリとしてしまいました。


アカペラ  山本文緒

出版社 / 著者からの内容紹介
無職で病弱な弟と暮す50歳独身の姉。
20年ぶりに田舎の実家に帰省したダメ男。
じっちゃんと二人で生きる健気な中学生。
人生がきらきらしないように、明日に期待し過ぎないように、静かにそーっと生きている彼らの人生を描き、温かな気持ちと深い共感を呼び起こす感動の物語。


山本文緒さんの作品は8割程読んでいますが、悲しい主人公が多く、見透かされているような、心をえぐられるような感覚に陥り、しんどい時に読むとダメージが大きすぎて立ち直れなくなりそうな衝撃を受けます。

今回の「アカペラ」は3本のショートストーリーですが、どれも非現実的な設定です。
非現実的な設定にも関わらず、3本ともなぜか自然に受け止めてしまえる不思議な作品です。そのうちの1本は「yom yom」で既に読んでいました。
一言で感想を言うと、色んな意味で「ぎゃふん」です。

私としては、山本文緒さんの長編が読みたいです。
新作期待しています。



図書館に通う理由として、また新たな本を目標に設定しないと。

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