100回泣くこと

2009年6月26日 読書
100回泣くこと  中村航

出版社からの紹介
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。
ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだったのだ。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げた。彼女は、1年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。愛犬→バイク修理→プロポーズ??。幸せの連続線」はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた。精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。今、最注目の野間文芸新人賞作家が放つ恋愛長編。

前回「僕の好きな人が、よく眠れますように」がとても面白かったので、2冊目を読んでみました。
ネタバレになってしまいますが、こちらは大切な人の死を淡々と見届けるお話。
人の死がドラマチックすぎず淡々としていたのがリアルで良かったと思います。

今回も前回に続き、主人公の彼女が面白い人なのは、中村航さんが面白い人だからですね。
なんだか中村航さん自身に興味が沸いてしまいました。

恋人がはじめてできたくらいの年齢の人に一番読んでもらいたいなぁと思いました。

私としては「僕の好きな人が、よく眠れますように」の方が、やっぱり遥かに好みです。
中村航さんの作品、まだまだ読みます!

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