ティッシュペーパー・ボーイ 有吉玉青

渋谷の雑踏に出没、百発百中でティッシュを受けとらせてしまう、赤帽白つなぎのティッシュペーパー・ボーイ。
腐れ縁の恋人と別れたいOL、出会い系サイトで知り合った孤独な女子中学生と窓際中年、年下のイケメンの恋人に本気になってしまったバツ一女性……きまじめな人々と彼の行きずりがよぶ、不思議で心温まる5つの偶然の物語。

有吉玉青さんの名前は存じ上げていたものの勝手に男性だと思っていました。
男性の作家さんだと思っていたので、それにしては角がなくほんわか優しい文章だなぁと不思議に思ってWikiで調べたところ女性の作家さんでした(^_^;)
しかも有吉佐和子さんの娘さんという事です。
知らなかったの私だけ?!\(◎o◎)/

どの作品も足湯のような、じわじわくる温かさでとても読みやすくほんわかとした作品でした。
5つの物語の中で特にお気に入りのタイトルは、出会い系サイトで知り合った孤独な女子中学生と家庭でも邪魔者扱いされている窓際中年男性がお互いに自信をつけて高めあっていくというお話「レオン」、そしてこちらは少し悲しいお話ですが結婚した奥さんが変貌していくというお話「ビーツって何?」です。

写真はハードカバーなんですが「渋谷の神様」というタイトルに変更されて新潮文庫から文庫本サイズになって販売されています。
「ティッシュペーパー・ボーイ」の表紙もステキですが、文庫になった「渋谷の神様」の表紙も思わず書店で目に留まってしまうかわいらしさでした。
他の作品も次回読んでみたいと思います。


ところで平賀源内って何をした歴史の人でしたっけ?笑

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