ずっと勘違いしていた｢卒業｣

卒業 　　１９６７年

少し前にダスティン・ホフマンの回のアクターズスタジオの再放送？を観ました。

私にとってダスティン・ホフマンは、小さい時に見た｢クレイマークレイマー｣の家庭をかえりみない父親役、そして｢トッツィー｣のオカマのおじさん、｢レイマン｣の知的障害者役、｢ミート・ザ・ペアレンツ２｣での自由奔放な父親役くらいしか浮かんできません。

代表作の｢卒業｣は、ラストシーンだけは映像で見たことがあったのですが、本当にラストの部分だけ。
きっとダスティン・ホフマンは困っている女性をカッコよく助け出したんだ！私の想像では、こんな風に長年思っていたんです。

岡村ちゃんも歌っています♪ダスティン・ホフマンのようにさらいたい　囚われたあなたおほぅ～♪って。
｢卒業｣のダスティン・ホフマンこそが、さぞかしカッコイイ最高のダスティン・ホフマンなのだろうから、見なくては！と思いレンタルしてきました。

以下｢卒業｣ネタバレになります。

オープニングはシンプルで音楽もカッコイイ。
ささ、はじまりました。
しばらくは、コメディかと思うくらい真面目な主人公ベンジャミン（ダスティン・ホフマン）。
よく見ると、おでこに油性マジックで「真面目」と書かれているのが浮き出てるんじゃないかと思うくらい真面目でなんだか笑えてきます。

が、しかし知り合いの奥様に誘惑されて・・・・。
童貞・嫉妬・執着・つきまとい・待ち伏せ等、き・き・き・気持ち悪すぎるっ。
最近スプラッタ映画をそこそこ見ましたが、それよりもずっとゾッとしました。 　
レクター博士よりもずっとずっと怖かったです。
で、娘も主人公を受け入れるところはまさにカオス。
ベンジャミンに関わった母・娘、本当にご愁傷様だと思いました。
この映画は、ホラーコメディだと思いたいです。

結果、カッコイイどころか私の中で一番怖いダスティン・ホフマンになってしまいました。
美しい恋愛映画だと思っていただけに、思い込みって本当に恐ろしいと思いました。

ベンジャミン役は当初ロバート・レッドフォードに依頼したらしいですが、「僕が女を知らない男に見えますか？」 と言って出演を断ったらしいです。（ウィキより）
なんてカッコイイ断り方！

そう思うと、やっぱりベンジャミン役はダスティン・ホフマンが敵役だったんだなぁと思います。
ロバート・レッドフォードが、この役ってちょっと想像できませんから。

いつかカッコイイ役のダスティン・ホフマンを見てみたいと思います。
m(__)mダスティン・ホフマン現在７４歳。
時の流れは早いです。

「卒業」ファンの方ごめんなさい。