郵便配達夫に近況報告
郵便配達夫に近況報告
郵便配達夫に近況報告
梅雨入りまでに髪をスッキリしておきたい。そんな気持ちで今日は美容院へ行ってきました。
いつも美容師さんたちが面白くて書きたい事がたくさんあるんですが、そこは堪えます。
今日は書きたい事がたくさんあるんです。

髪もスッキリしたところで、心斎橋のパリに行かねばと、東急ハンズの隣にある大阪私立近代美術館へ。
『佐伯祐三とパリ』 お目当てはこれです!
入館料は、なんと500円!佐伯祐三の名画がワンコインで見れてしまうというお得さです。

私の目当ては、なんといっても『郵便配達夫』 です。
この絵画は佐伯祐三が体調を崩して野外での制作活動が難しくなった時に家を訪れる郵便配達夫にお願いをしてモデルを頼み、後々にこの白い立派なひげを蓄えた彼を実は、神様だったのではないかと不思議に思ったというエピソードがある絵画です。

『郵便配達夫』を一番はじめに意識したのは小学生の時、「この絵好きやねん。カッコイイやろ?」と図工の教科書を広げて指さして見せてくれた男の子。それはまさに初恋の男の子でありました。ほとんど女子とは話さない硬派な感じの男の子だったので嬉しさも倍増。
心の中でなんて読むのんやろ「ユウビンハイタツオ??」アホな私は「郵便配達夫=ユウビンハイタツフ」をハイスクール奇面組のようなノリで当時ずっと「ユウビンハイタツオ」だと思っていたんです。思い出すと本当にアホで恥ずかしい。

小学生の時に一度だけ悪い事をしました。
それは、ダウンタウンのTV番組の公開録画にどうしても行きたくて時間が間に合わず掃除をサボって帰ったんです。次の日の終わり会で案の定、クラスを仕切っているような女の子がピンと手を挙げて「○○さんは(私の名字)掃除をサボって帰りました。ヒドイと思います!」と言われ。
あーあ。立ち上がってなんか言わなきゃなぁ・・・て思っていた時、「○○が(私の名字)そんな事する訳ないやろ!」とガバっと立ち上がったのは私でなく、初恋の彼でした。
ちーーーーーーん。 初恋終了のお知らせ。泣

まず、クラスのみんなに謝る前に隣の席だった彼に「ごめん。」って小さく謝ったのを覚えています。かばってくれた彼の顔に泥を塗る結果になってしまったのですから。
小学校生活の中で悪いことをしたのは、掃除をサボったその1度だけだったのに、悪いことをしたら神様は見逃してはくれないんだなぁと、しみじみ思った小学校時代でした。
ダウンタウンは見れたものの、失ったものは非常に大きかったです。

さぁ、そんな意味でも佐伯祐三が「郵便配達夫」を神だったのでは、ないかと思ったかのように、私にとっても神秘的で思い入れの深い一枚になってゆきます。
この一枚は名画でありますが、大阪市立近代美術館建設準備室の所蔵という事で、大阪に住む私にとっては見れる機会に恵まれており、色々な気持ちと年齢を重ねる事に「郵便配達夫」を見ては心の中で近況報告。遺影かっ!とツッコミつつもなかなか楽しいマイイベントとなっています。本日も「郵便配達夫」の前に椅子があり、しばらく座りながらなんて贅沢な時間だ~なんて思いながら近況報告。最後に「また会いにきますね。」と心に誓い美術館を後に。

と、そんなマイゴッド「郵便配達夫」を見た後に、いつもと違う帰り方をしてみようと歩いていたら、ずっと隣をわざと歩くような人が・・・・。変質者??
と思うと、またまた凄い偶然力発揮。こんなところで偶然に知人に会うなんて・・・。
「10秒違ったら会えなかったよ。」と言われ、お互い時間はあまりないものの立ち話もなんなので近くでパフェを食べました。
30代の2人には甘すぎて若すぎる味がしましたが、なんか良いね。凄い!とパフェで乾杯してきました。

やっぱり「郵便配達夫」は私の神なんじゃないかと思ってしまう出来事でした。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索